一方、渦中の人となった俳優もまた、激しい批判の嵐を正面から受け止めることとなった。会見で見せた涙は時に揶揄の対象ともなったが、彼が選択したのは芸能界からの撤退ではなく、表現者として愚直に舞台に立ち続ける道だった。
テレビの第一線から離れた期間も、小劇場や地方公演を含めた泥臭い演劇活動に没頭。自らの甘さや未熟さと向き合いながら、泥をすするような思いで演じることへの執着を燃やし続けた。年輪を重ねるにつれて深みを増したその演技力は、かつてのスキャンダルの影を払拭し、一人の実力派役者としての評価を確固たるものにしている。