彼らの足跡を振り返るうえで、1980年代初頭の伝説的ムーブメントを外すことはできない。当時、キングレコード (King Records) 傘下のNEXUS (ネクサスレーベル) から解き放たれた音源群は、国内の音楽シーンに劇的な地殻変動をもたらした。デビューアルバム『EARTHSHAKER』は、荒々しくも洗練された楽曲構造で若者の心を瞬く間に掴み取った。
ヘヴィメタル特有の重厚な歪みと、歌謡曲にも通じる哀愁を帯びたメロディラインの結実。その独自のサウンドスタイルは、後続の多くのバンドに決定的な影響を与えた。単に重い音を鳴らすだけではない。聴く者の琴線に触れる劇的な構成美こそが、45年以上の時を経ても色あせない普遍的な強みである。