貴金属の耐久性を語る上で、18金 プラチナ 錆びない理由とシルバー925 変色 原因とお手入れの科学的構造を把握しておくことは不可欠です。
プラチナや金はイオン化傾向が極めて小さく、酸素や水分子と化学結合しにくい特性を持っています。しかし、純度100%の純金(K24)や純プラチナ(Pt1000)は硬度が低く、日常用のネックレスとしては強度が不足します。そのため、一般的に流通するK18は「金75%+銀・銅など25%」、Pt900は「プラチナ90%+パラジウム・ルテニウムなど10%」という配合で作られています。
ここで見落としてはならないのが、25%含まれる「割金(わりがね)」の存在です。金そのものは酸化しなくても、配合された銅や銀が汗中の皮脂酸や硫黄化合物と反応し、微小な変色を引き起こす場合があります。これが「高価なK18ネックレスをつけっぱなしにしていたら、留め具周辺がうっすら赤茶色に変色した」という現象の正体です。
一方、シルバー925の黒ずみは厳密には「錆(酸化)」ではなく「硫化(りゅうか)」です。銀は空気中に微量に含まれる硫化水素や、人間の汗に含まれるタンパク質中の硫黄成分と化学反応を起こし、表面に硫化銀(Ag2S)の黒い皮膜を形成します。これは金属自体の腐食破壊ではないため、重曹と熱湯を用いた還元反応や、専用のシルバーポリッシュクロスで磨くことで元の輝きを取り戻せますが、24時間つけっぱなしにする用途には明確に不向きです。