多摩高生の普段の装いは、季節や学年によって面白いグラデーションを描く。春先、真新しい教室に集まる新高校1年生の間で目立つのが、市販のブレザーやチェック柄スカートを組み合わせた「なんちゃって制服」だ。高校生らしいファッションを楽しみたいという層を中心に、根強い支持を集めている。
カンコー学生服などが発表している高校生の意識調査でも明らかなように、現代の中高生にとって制服風コーディネートは単なる指定着ではなく、自己表現のファッションアイテムとして定着した。YouTubeやSNS上で発信される通学コーデの動画を参考に、リボンやネクタイ、カーディガンを自由に買い足してアレンジを楽しむ生徒も珍しくない。
一方で、学年が上がるにつれて私服の割合は一気に跳ね上がる。2年生、3年生になるとパーカにデニム、あるいはシンプルなスニーカーといったカジュアルなスタイルが日常の大半を占めるようになる。部活動のジャージで一日を過ごす生徒も多く、気取らない空気感が校内に浸透している。