インターネット上の書き込みや事前印象として、「震災の悲惨な記録写真を見るだけの重苦しい施設ではないか」という先入観を持たれることがあります。しかし、実際の展示設計は過去への感傷に留まらず、明確に「次に来る災害で命を落とさないための実践科学」へとシフトしています。
東館に展開される減災展示では、家具固定器具の効果比較実験、非常持ち出し袋に入れるべき最新ギアの重量体感、避難所生活におけるプライバシー確保の工夫など、持ち帰って即日実践できる具体的ノウハウが凝縮されています。近年では、南海トラフ巨大地震や激甚化する線状降水帯、都市型水害に対する最新のシミュレーション展示も随時アップデートされています。
さらに、震災を直接体験していない若い世代の「震災ジュニア語り部・ユースインターン」による解説プログラムも定着しており、記憶の風化を食い止める革新的な伝承モデルとして国内外の防災研究機関からも注目を集めています。