「良かれと思ってやっていた行動が、実は犬に強いストレスを与えていた」。著名な獣医師でありドッグトレーナーでもあるイアン・ダンバー博士は、長年この警告を鳴らし続けてきた。日本獣医師会の指針でも、人側の過剰なテンションや不自然な凝視が動物に威圧感を与える懸念が指摘されている。
特に危険なのが、正面からの直視と上からの抱きかかえだ。人間にとっての愛護的スキンシップは、犬の生存本能においては「捕食者のプレッシャー」と認識されかねない。目が合ったらふっと目線を外す「まばたきの合図」や、あえてあくびをするボディランゲージを混ぜることで、相手の警戒心は一気に解け始める。