吉本新喜劇の長い歴史において、外様とも言えるコンビ出身の芸人が座長に就任する道のりは決して平坦ではありませんでした。アキが新喜劇のトップへと登り詰めた最大の転換点は、2026年に間寛平ゼネラルマネージャー(GM)の主導で開催された「吉本新喜劇座長総選挙」です。
総投票数約77万票という熱狂的な盛り上がりを見せたこの選挙で、アキは名だたるベテランや生え抜きの人気座員を抑え、見事第1位を獲得しました。劇場関係者の証言によると、「舞台にアキが登場した瞬間の観客の沸き立ち方は異次元であり、老若男女を問わず理屈抜きで笑わせる包容力が圧倒的な得票数に直結した」と分析されています。
この結果を受け、吉本興業は2026年3月にアキと吉田裕の2名を新座長に任命。同年5月になんばグランド花月で開催された「新座長お披露目公演」は全日程で満員御礼を記録し、名実ともに新喜劇の顔としてのスタートを切りました。アキの座長就任は、単なる人気投票の結果ではなく、長年培ってきた卓越した舞台技術と劇場への貢献度が正当に評価された必然の結末でした。