インターネット上では、トトロの葉っぱの傘に関して様々な都市伝説や誤解が囁かれることがあります。ジャーナリスティックな視点から、代表的な2つの噂を検証・是正します。
① クワズイモは有毒だからアニメのモデルにしてはいけない?
「クワズイモ トトロ モデル」という説に関連して、「クワズイモはシュウ酸カルシウムを含む有毒植物だから、子供向けアニメで傘として使うのは不適切ではないか」という声が一部で散見されます。しかし、前述の通り作中の舞台は昭和30年代の関東農村部であり、自生種としてはフキやサトイモが描かれています。また、アニメーションはファンタジー表現であり、仮に形状の参考にしたとしても毒性云々を結びつけるのは過度な拡大解釈です。
② 雨宿りのシーンは不吉な予兆という都市伝説の嘘
一時期ネット上で流行した「トトロは死神である」といった根拠のない都市伝説において、雨のバス停での邂逅も曲解されることがありました。しかし、スタジオジブリ公式はこうした都市伝説を明確に否定しています。宮崎駿監督が描きたかったのは、「日本人がかつて持っていた、森や自然に対する敬畏と親愛の情」であり、雨のバス停はまさに子どもだけが出会うことのできる豊かな生命力との交感を描いた温かい場面です。