山本投手の投球を支える最大の武器は、均整の取れた球種構成とリリースポイントの再現性にあります。MLB公式解析システム「スタットキャスト」のデータを紐解くと、日米の野球ファンの目を釘付けにする驚異的なメカニクスが見えてきます。
最速98.4マイル(約158.4km/h)、平均95.5マイル(約153.7km/h)を記録するフォーシームは、高めのゾーンでホップするような伸びを見せます。しかし、打者にとって真の脅威となっているのは、同じ軌道から鋭く落ちるスプリットと、落差の大きい高速カーブです。
特にスプリットは、現地メディアから「バミューダ・トライアングル」と称されるほど高い空振り率(Whiff%)を誇り、40%前後のスイング空振り率を記録しています。カッターやスライダーを織り交ぜることで、打者に狙い球を絞らせない「ピッチトンネル」の完成度が、メジャー屈指の好成績を生み出す源泉となっています。