「部活を辞めたら、クラスで孤立するのではないか」――そんな恐怖を抱えている読者も多いはずです。しかし、実際の部活辞めた後の学校生活の評判を追跡調査すると、当事者が恐れていたような破滅的な事態が起きるケースは稀であることが分かります。
部活動という狭い世界にどっぷり浸かっていると、「部活の仲間=世界のすべて」であるかのような錯覚(カプセル化)に陥りがちです。しかし、一歩外に出てみれば、帰宅部の生徒や校外の習い事、趣味に打ち込む多様な生徒たちが当たり前に存在しています。
実際に退部を経験した元部員たちの手記や取材証言からは、共通した声が浮かび上がります。
「辞めた直後の1週間は気まずさがあったが、1ヶ月もすれば誰も気にしなくなった。放課後に自分のペースで図書館へ行き、予備校に通う時間ができたことで模試の判定が大幅に上がり、第一志望の学部に合格できた」(都内公立高校出身・現大学2年)
「朝起きたときの吐き気が嘘のように消えた。部活の仲間とは疎遠になったが、クラスの気の合う友人や校外のコミュニティで心から信頼できる仲間ができた。あのまま続けていたら確実に心を病んでいたと思う」(地方私立高校OB)
部活動は学校生活の「すべて」ではなく、用意された選択肢の「ひとつ」に過ぎません。その枠組みから降りることは、自らの生活の主導権を取り戻す行為に他ならないのです。