地域密着型練習場の灯が消えたことで、コミュニティ内部には数字以上の喪失感が漂っています。長津田駅周辺のゴルフショップや練習場常連だったシニア層への聞き取り取材では、単なるスポーツ施設の枠を超えたリアルな声が集まりました。
長年週3回のペースで通っていたという70代男性は、寂しげにこう語ります。
「退職後の生活リズムそのものでした。朝7時に行って、顔なじみと『今日は腰が痛いな』なんて言いながらコーヒーを飲んでボールを打つ。それが生きがいだった。今は町田や旭区の練習場まで車を走らせていますが、どこも満席で30分待ちは当たり前。手軽にフラッと立ち寄れるあの距離感が恋しいですね」
また、子育て世代の30代会社員からも切実な悩みが漏れ聞こえます。
「土日の午前中にちょっと1時間だけ練習して帰宅し、家族サービスに充てるというのが長津田ゴルフガーデン時代のルーティンでした。近隣の大型施設は土日になると順番待ちが激しく、練習だけで半日潰れてしまう。最近は長津田駅近くの24時間インドア練習場を契約し、平日の夜にデータをチェックしながら打つスタイルへ完全に切り替えました」
このように、従来の「屋外で爽快に打つ」という体験の維持が困難になる中で、シニア層の孤立化や現役世代の練習スタイルの二極化という新たな生活様式の変化が地域全体で生じています。