関西圏における蓬莱さんの人気は、タレント気象予報士の枠組みを超えています。SNSや視聴者の生の声を見ていくと、その好意的な評価は「親しみやすさ」と「有事の際の安心感」に集中しています。
『ミヤネ屋』では宮根誠司さんからの容赦ないアドリブや無茶振りに困り顔を見せながらも、ユーモアを交えて切り返す姿がお茶の間を笑わせます。一方で、大型台風の接近や線状降水帯による豪雨災害が懸念される局面では、トーンを一変させ、「いまのうちに安全な場所へ移動してください」「夜間の避難は危険を伴います」と厳しい表情で警告を発します。このギャップこそが、視聴者が彼を信頼する決定打となっています。
私生活では、2011年に元舞台女優の女性と結婚。現在は2人の子どもの父親でもあります。自著やインタビューでは、子育ての中で感じる季節の移り変わりや、家庭内での自然体なエピソードが飾らずに語られています。一人の生活者であり、家族を守る親としての実感を持ちながら天気を伝えているからこそ、主婦層や子育て世代からの共感を強く集めています。
メディア心理学における「パラソーシャル・インタラクション(疑似社会関係)」の観点からも、蓬莱さんの存在は秀逸です。視聴者は彼に対して「近所の頼りになるお兄さん」のような親近感を抱いており、毎日の放送を通じて擬似的な人間関係が構築されています。だからこそ、数日休むだけで家族が留守にしているかのような心配が生じるのです。