間宮夕貴という女優を語る上で避けて通れないのが、映画界に叩きつけた強烈なインパクトです。壇蜜主演で話題を呼んだ映画『甘い鞭』(2013年)において、主人公の少女時代という過酷極まりないトラウマを背負った難役をオーディションで勝ち取った彼女は、一切の躊躇を感じさせない剥き出しの熱演を披露。第23回東京スポーツ映画大賞新人賞を受賞するなど、批評家筋からも熱狂的な賛辞を浴びました。
さらに2016年、日活ロマンポルノ生誕45周年を記念した「ロマンポルノ・リブート・プロジェクト」において、塩田明彦監督の映画『風に濡れた女』のヒロインに抜擢。欲望に忠実で奔放な野性味あふれる女性を怪演し、ロカルノ国際映画祭をはじめ海外の映画祭でも絶賛を受けました。同プロジェクトでは行定勲監督の『ジムノペディに乱れる』など錚々たる作家陣の作品が並び立つ中、彼女が牽引した『風に濡れた女』はリブート作随一の傑作として映画ファンの記憶に刻まれています。
当時の映画界における彼女の立ち位置と、現在に至るキャリアの変遷をデータで整理すると以下のようになります。
当時リリースされた間宮夕貴の写真集は、単なる男性向けの扇情報道写真ではなく、写真家との濃厚なセッションによって生まれたアートワークとして現在も古書市場で高額取引されています。映像と紙媒体の双方で、彼女は「肉体を差し出す」のではなく「肉体を武器に表現を支配する」独自の領域を開拓していました。