ガソリンスタンドで日常的に目にする2つの燃料ですが、ハイオクとレギュラーの決定的な違い理由は「オクタン価」と呼ばれる数値に集約されます。オクタン価とは、ガソリンエンジン内部で発生する異常燃焼(ノッキング現象)の起こりにくさを示す指標です。
日本産業規格(JIS K 2202)において、ガソリンは以下のように明確な基準値が定められています。
- レギュラーガソリン(2号):オクタン価 89.0以上
- ハイオクガソリン(1号):オクタン価 96.0以上(国内元売各社の市販製品は実質98〜100前後で調整)
このオクタン価の違いとJIS規格が意味するのは、「ハイオクのほうが燃えやすい」のではなく、むしろ「高圧・高温下でも勝手に自己着火せず、火花点火の瞬間まで耐え忍ぶ性質(着火遅延性)が高い」という点です。高圧縮比・高過給圧を誇る高性能スポーツカーや輸入車は、燃料と空気を極限まで圧縮して高いエネルギーを取り出すため、自然発火を防ぐハイオクガソリンが物理的に必須となります。