興行ビジネスの現場に目を向けると、また違った現実が見えてくる。一般的に「コンサート」と銘打たれる公演は、アリーナやスタジアム級の大規模な演出を伴うことが多い。巨大なLEDスクリーン、派手な特効、緻密に計算された照明プラン。これらを維持するための制作費は巨額であり、必然的にチケット価格も高騰する。
一方で「ライブ」は、ライブハウスやクラブなど、キャパシティ数百人規模のハコで行われることが多い。機材もシンプルで、アーティストの肉体性と生音がダイレクトに伝わる。もちろん、ドーム規模の「ライブツアー」も存在するが、言葉が持つ「親密さ(Intimacy)」のニュアンスは、今もなおライブという響きに強く残されている。