国内旅行における最大の出費といえば、宿代と新幹線・航空券の交通費である。ここにも業界特有の価格ロジックが存在する。航空券と宿泊を自由に組み合わせる「ダイナミックパッケージ」の活用だ。
通常、航空会社やJR各社は公示運賃を大きく崩すことができない。しかし、宿泊とセットにした包括旅行運賃(IT運賃)としてパッケージ化されると、チケット単体の価格が不透明化される。結果として、宿単体・航空券単体を別々に予約するよりも、総額で数万円安くなる現象が日常的に発生する。
楽天トラベルの「楽パック」やじゃらんnetの「じゃらんパック」は、この変動価格システムを秒単位で更新している。特にフライト需要の隙間を突いた深夜・早朝便の組み合わせや、直前キャンセル枠の自動再配分を狙うことで、新幹線代片道分以下の追加コストで往復フライトと高級ホテルが手に入るケースも珍しくない。