四条烏丸が年間で最も過酷な試練を迎えるのが、夏の祇園祭の時期だ。前祭・後祭の山鉾建てから宵山、山鉾巡行にかけて、四条通一帯は歩行者天国となり、普段の数倍から十数倍の群衆が押し寄せる。この期間、京都市交通局と各鉄道会社は駅構内の階段を一方向通行に規制し、改札制限を実施する厳戒態勢を敷く。地下通路が一時的に封鎖されるケースもあり、普段の最短ルートが通用しなくなる。
近年の観光需要の急拡大に伴い、祭礼期以外の週末でも鉄道・公共交通のキャパシティは限界近くまで試されている。駅のコンコース内で滞留が発生した際、警備員や駅係員による突発的な動線変更が行われることも珍しくない。混雑のピークを迎える休日の午後などは、あえて手前の五条駅や烏丸御池駅で降りて歩く「一駅手前アプローチ」を実践するリピーターも増えている。