いま競泳界で最も熱い視線を集めているのが、次世代の旗手として躍進する成田実生だ。彼女の泳ぎには、無駄な力みが一切ない。水面を滑るような独特のボディポジションと、レース後半になっても崩れない驚異的な体幹バランスは、現場のコーチ陣をも唸らせる。
独自取材で見えてきたのは、妥協を許さない日々のルーティンと研ぎ澄まされた自己客観化能力だ。成田実生はレース直後のラップタイム分析を自ら緻密に行い、ストローク数と心拍数の相関関係を徹底的に突き詰めている。「世界で戦うためのテンポ配分」を身体に染み込ませるストイックな姿勢こそが、彼女を同世代のトップランナーへと押し上げた原動力に他ならない。