インターネットの検索エンジン上で散見される「KBCシネマ 閉館」という不穏なキーワード。福岡のカルチャー拠点に何が起きているのか、取材をもとにその真相を検証します。
結論から申し上げると、KBCシネマが閉館する予定は一切ありません。現在も安定した興行を続けています。
ではなぜこのような噂が浮上したのでしょうか。背景には次の2つの要因が存在します。
第一に、福岡市内において歴史あるミニシアター(シネテリエ天神、ユナイテッド・シネマ福岡旧館の一時休館、近隣の単館系アートシアターなど)が時代の変遷とともに相次いで営業を終了した歴史があり、「ミニシアターの閉館ラッシュ」という文脈で混同されて検索された経緯があります。
第二に、近年の天神エリア一帯で進む大規模都市再開発「天神ビッグバン」に伴うビル解体や移転のニュースが、長浜寄りに位置するKBCシネマの情報と誤って結びつけられたケースです。
実態として、KBCシネマは映写設備のデジタル化やWEBチケット予約システムの刷新など、積極的な設備投資を継続しています。福岡ミニシアターの灯を守る中核的存在として、その経営基盤は揺らいでいません。