換毛期とは?愛犬愛猫の毛が抜ける理由と体調不良の見極め方【2026】

換毛期とは?愛犬愛猫の毛が抜ける理由と体調不良の見極め方【2026】

換毛期とは?愛犬愛猫の毛が抜ける理由と体調不良の見極め方【2026】の疑問点について、最新情報を取りまとめてご紹介します。

動物の身体を包む被毛は、常に一定のサイクル(毛周期:成長期・退行期・休止期)で生え変わっていますが、季節の変わり目にそのサイクルが集中的に同調する時期が存在します。これが換毛期です。野生時代からの生き残り戦略として備わった機能であり、日照時間の長短や外気温の変化を皮膚の受容体や目から感知し、脳下垂体や松果体を介したホルモン分泌によってコントロールされています。

換毛期が訪れる具体的な時期は、春(3月〜5月頃)と秋(10月〜12月頃)の年2回が基本です。春の換毛期では、冬の厳しい寒さから身を守っていた高密度で保温性の高い綿毛が抜け落ち、風通しの良い夏毛へと切り替わります。一方、秋の換毛期では、夏の紫外線や湿気から皮膚を守っていた硬めの被毛が抜け、冷気から体温を守るための柔らかく密生した冬毛が生え揃います。一般的に生え変わりの全プロセスは約1ヶ月から1ヶ月半ほど続き、そのうち抜け毛が集中するピーク期間は約2〜4週間に及びます。

ペットの毛構造には、大きく分けて「ダブルコート(二重毛構造)」と「シングルコート(単毛構造)」の2種類が存在します。ダブルコートは、太くて硬い「オーバーコート(上毛)」と、皮膚表面に密集する柔らかい「アンダーコート(下毛)」から成り立っています。春と秋に「毛がごっそり抜ける」と飼い主を驚かせる主犯は、このアンダーコートです。

柴犬の換毛期にごっそり抜ける理由も、まさにこのダブルコートの特性にあります。日本古来の厳しい気候風土を生き抜いてきた柴犬は、極めて高密度なアンダーコートを備えています。春になると、冬の間に断熱材の役目を果たしていたアンダーコートが一斉に休止期を迎え、ごっそりとまとまって皮膚から浮き上がってきます。コーミングを1回行うだけで両手いっぱいの毛玉が何個も作れるほどの脱落劇は、柴犬特有の優れた環境適応能力の証でもあります。

対照的に、プードル、マルチーズ、ヨークシャー・テリアなどのシングルコート犬種にはアンダーコートがほとんどありません。人間の髪の毛と同じように毛が伸び続け、季節による一斉脱落がないため、部屋中に毛が舞い散る心配は少ないものの、定期的なトリミングによるカットが不可欠という別の管理コストが発生します。

渡辺 美咲
Author

渡辺 美咲

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。