店内の空気が一変するのは、やはり火曜市と週末の朝だ。チラシの表面に大きく躍る「地場産」の文字は、ただの宣伝文句ではない。音更町をはじめとする十勝管内でその日の早朝に収穫された泥付きの大根や、鮮やかな緑を保ったブロッコリー。流通ルートの中抜きができる農協直営だからこそ、信じられない価格で平台に積み上げられる。
精肉コーナーの争奪戦も凄まじい。十勝産牛や銘柄豚のメガパックが特価で告知される週末、開店直後のワゴン周辺は人の壁ができる。安いから買うのではない。「この肉質でこの値段は今日しかない」と知っているからこそ、買い物カゴは瞬く間に埋まっていく。チラシに記載された限定パック数を巡る主婦たちの目線は、真剣そのものだ。