Q1:術後に下唇の麻痺が残った場合、日常生活にはどのような支障が出ますか?
A1:熱いものを口元に触れた際の火傷リスクや、水分を飲む際・食事中に食べこぼしをしていても皮膚の感覚で気づきにくいといった実害が生じます。また、会話時に口元が引っ張られるような違和感や、触れるとピリピリする不快感が続くことがあります。ビタミンB12製剤の服用や星状神経節ブロックなどの治療が試みられますが、完全回復に至らない例もあります。
Q2:もし噛み合わせが悪化したり骨がずれたりした場合、再手術は可能ですか?
A2:可能です。術後早期であればプレートを外して骨を再固定するリカバリー手術が行われます。ただし、骨切りを再度行う場合は骨の血流低下や癒合不全のリスクが初回手術よりも跳ね上がります。また、下歯槽神経への再侵襲により永続的な麻痺リスクがさらに高まるため、極めて高度な技術を持つ大学病院等での対応が求められます。
Q3:美容外科での自費「両顎手術」と、大学病院での「保険適用の顎変形症手術」はどちらが失敗しにくいですか?
A3:咬合機能の回復と長期的な骨の安定性という観点では、指定医療機関での保険治療の方が安全性が高いと言えます。保険診療では術前後に数年間かけて緻密な歯列矯正を行い、骨を動かした後に歯が正しく噛み合うよう設計されます。美容外科のサージャリーファースト(手術先行)は短期間で輪郭が変わるメリットがある一方、咬合が崩壊して再矯正や再手術に苦しむトラブルの相談が近年多発しています。