「近くの勉強できる場所 無料」を探す際、多くの人が真っ先に思い浮かべるのは公立図書館でしょう。しかし、従来の図書館は「電源席が極端に少ない」「持ち込みPCのタイピング音が禁止されている」「開館前の行列に並ばないと席が取れない」といった難点を抱えていました。
いま注目すべき無料の自習環境は、自治体がDX推進の一環として整備したスマート公共施設・イノベーション拠点です。経済産業省や地方自治体の中小企業支援策と連動し、全国の主要都市や再開発エリアに「官民共創スペース」「起業・学習支援ラウンジ」が相次いで新設されています。これらの施設は営利目的ではないため、利用料は完全無料。施設利用カードを一度発行すれば、高速Wi-Fiと全席コンセントを自由に利用できるケースが珍しくありません。
現場を取材した東京近郊の行政複合施設では、フロアの一角に40席以上の個別ブースが並び、持ち込みPCの利用はもちろん、オンライン講義の視聴も許可されていました。利用者登録さえ済ませれば、2時間〜4時間単位で予約延長が可能です。「役所や公民館は古びていて使いにくい」という先入観を持っている人ほど、近隣自治体のWebサイトに埋もれている最新リニューアル情報を確認してみる価値があります。
もう一つの狙い目は、一般開放されている公立・私立大学の学術ラウンジです。オープンキャンパス期間や市民開放プログラムに登録することで、地域住民に自習席や図書館を開放している大学は全国に約400校以上存在します。学生の講義が少ない午前中や長期休暇期間は、静粛性と学問的熱気に満ちた最高の自習環境となります。