柔術で帯が昇格するプロセスは、アカデミーの方針によって大きく2パターンに分かれます。指定の日に実技試験や筆記を行う「昇格審査会」を設ける道場もあれば、日々のクラスの中で指導者がサプライズで帯を授与する道場もあります。
形式はどうあれ、指導陣が帯の昇格を判断する際には、主に以下の3つの評価基準が総合的にチェックされています。
第一に「スパーリングにおける技術力と対応力」です。同帯の相手と互角以上に渡り合えるか、上の帯の相手に対してディフェンスを保ち自分の展開を作れるかといった実戦能力が見られます。
第二に「練習へのコミットメントと知識量」です。定期的にマットに上がり、基本テクニックを深く理解して反復しているかという修練の継続性が重視されます。
第三に、最も重要視されるのが「人格と安全管理能力」です。柔術は関節技や絞め技を扱うため、相手を怪我させないコントロール力や、初心者をサポートする姿勢、道場コミュニティへの敬意が欠けている人物には、どれだけスパーリングが強くても次の帯が授与されることはありません。