横関大による原作小説シリーズは、江戸川乱歩賞受賞作家ならではの緻密なミステリー構造と、疾走感あふれるストーリーテリングを兼ね備えている。映像化にあたって加えられた大胆かつコミカルなアレンジは、原作の持つ潜在的なポップさを最大限に引き出すことに成功した。
文字でじっくりと味わうサスペンスフルな原作と、視覚と聴覚をフルに刺激するダイナミックな映像作品。この二つの強固な軸が存在するからこそ、ブームが一過性で終わることなく、時代を超えて新たなファンを獲得し続けているのだ。原作ファンと映像ファンの双方を納得させる稀有なメディアミックスの成功例と言える。