なぜ松屋銀座にはこれほど人を惹きつけるラインナップが揃うのか。その背景には、百貨店業界で異彩を放つ株式会社松屋の明快な哲学がある。
メガ百貨店チェーンのように全国同一の品揃えを展開するのではなく、株式会社松屋は徹底して「銀座という街にふさわしいか」「他にはない個性があるか」を軸にバイヤーが独自の発掘を行う。売り場面積の広さに頼るのではなく、選び抜いた一握りのブランドに深いスペースと自由な表現を委ねる手法だ。
結果として、新進気鋭のパティスリーから海外発の実力派ブランドまで、松屋銀座だからこそ出店を決断するケースが後を絶たない。大量消費の波に抗い、クラフトマンシップを尊重する姿勢が、売り場全体の熱気となって結実している。