一般社団法人ジャパンケネルクラブ(JKC)に登録されている多種多様な犬種の中でも、特にこの姿勢を頻繁に見せるのが、フレンチ・ブルドッグ、パグ、ボストン・テリア、シーズーといった短頭種(鼻ぺちゃ犬)たちだ。
短頭種は頭蓋骨の奥行きに対して軟口蓋(口の奥の柔らかい部分)が長く、気道が物理的に狭くなりやすい遺伝的特徴を持っている。そのため、完全に横たわると自分の軟口蓋が気道を塞いでしまい、息苦しさを感じてしまうのだ。彼らがベッドのへりやケージの段差に好んで顎を乗せるのは、自らの気道を確保するための極めて切実なセルフケアでもある。愛嬌のある表情の裏にある骨格リスクを正しく理解し、呼吸音の変化に常に気を配る必要がある。