アサヒグループ食品の人気サプリ「ディアナチュラ」に対して、なぜこれほどまでに「危険」というレッテルが貼られてしまうのでしょうか。調査を進めると、火種となった決定的な理由は大きく分けて2点存在します。1つは過去に発生した公的機関からの指摘に伴う自主回収の事実、もう1つは利用者のサプリメントに対する認識不足と過剰摂取です。
ネット上の不安を決定づけた契機として記憶に新しいのが、過去に一部商品で基準を超える成分量が検出され、消費者庁から注意喚起を受けた事案です。この際、アサヒグループ食品は迅速に対象ロットの自主回収を発表し、購入者に対して商品代金相当のQUOカードを送付する措置を講じました。公式発表資料によると、超過した成分量は「人体に対して直ちに健康被害を及ぼす過剰摂取レベルではない」ことが明確にアナウンスされていましたが、ニュースの見出し「回収」「注意喚起」という衝撃的な文字だけが一人歩きし、「ディアナチュラ=危険な成分が入っている」という歪んだイメージが定着してしまった経緯があります。
さらに拍車をかけたのが、手軽さゆえの誤用です。サプリメントは医薬品ではなく「食品」に分類されるため、消費者の警戒心が薄れがちになります。体質に合わない成分を無理に続けたり、複数の製品を併用して耐容上限量を超えたりした結果生じた体調不良が、SNSやQ&Aサイトで「副作用が出た」「危険なサプリだ」と感情的に拡散されたことも、ネガティブな検索サジェストを助長した大きな要因です。