ネット上の検索窓で頻繁に入力される「にゃんこ大戦争絵師一覧」というフレーズ。多くのユーザーが「一体誰がこの美麗なキャラクターを描いているのか」「担当イラストレーターの個人SNSをフォローしたい」と熱望しています。しかし、一般的なソーシャルゲームと異なり、ポノスはイラストレーターの個人名を大々的にプロモーションしない方針を一貫して取っています。
開発関係者の過去のインタビューや公式出版物『ポノス公式設定資料集(バトル必勝虎の巻・キャラクター図鑑等)』の記述を精査すると、そこには京都発のゲームデベロッパーとしての誇り高いクリエイティブ哲学が存在します。キャラクター制作は外部の著名イラストレーターに丸投げするのではなく、ポノス社内の専属デザイナー・2Dアニメーションチームによるインハウス体制が中核を担っています。
制作過程において特筆すべきは、イラスト一枚絵の完成度だけでなく、「2Dパーツアニメーションとして動いたときの面白さ」が絶対条件として課されている点です。例えば、ルガ族のように異様に手足が伸びたキャラクターや、竜族の複雑な関節構造は、イラストレーターが描いた緻密な線画を何十ものパーツに分解し、骨格アニメーションツールを駆使してゲーム内に落とし込まれます。
「どんなにかっこいい神話的なドラゴンであっても、どこかにネコの面影や間抜けなモーションを忍ばせる」。設定資料集で語られるこのデザインルールこそが、どれほどリアルで重厚なイラストであっても「にゃんこ大戦争」という唯一無二の統一感を崩さない秘密なのです。個人名を表に出さない職人集団だからこそ、IPとしての純度が強固に維持されていると言えます。