英語で「Windbreaker」と表記されるこの衣類は、文字通り「Wind(風)」を「Breaker(遮断するもの)」という意味を持っています。風を防ぐ目的で設計された軽量な前開きジャケット全般を指す呼称として定着していますが、そのルーツは特定のブランドによる商品名でした。
服飾史の記録によると、ウィンドブレーカーという名称はアメリカの衣料メーカー「John Rissman company」が販売していたジャケットの登録商標が起源です。製品の圧倒的な普及に伴って「商標の普通名称化」が起こり、現在のように風除けアウター全般を指す言葉として広く定着しました。ちなみに、イギリス英語圏では同様の衣服を「ウインドチーター(windcheater)」や「ウインドジャマー(wind jammer)」と呼ぶのが一般的です。
ウィンドブレーカーの基本的な構造的特徴として、以下の要素が挙げられます。
素材には高密度に織り上げられたポリエステルやナイロンなどの合成繊維が採用され、前開き部分はジッパーで喉元までしっかり密閉できる仕立てになっています。着丈は動きやすさを考慮した腰から尻丈が標準であり、袖口や裾にはゴムシャーリングやドローコードが配置され、冷気の侵入を物理的にシャットアウトする構造が徹底されています。