今回のプロジェクトが持つもう一つの重要な側面は、日本のポップカルチャーが育んできた特撮・アニメのDNAと、欧米のドラマツルギーの幸福な融合だ。かつて『ヤッターマン』を生み出し、変身ヒーローやアクション活劇の金字塔を打ち立ててきたタツノコプロ的なエッセンス――荒唐無稽でありながら人間味にあふれ、ユーモアとシリアスが表裏一体となったスピリット――は、現代のグローバルコンテンツの深層にも脈々と息づいている。
完璧無欠のスーパーヒーローが世界を救う時代は終わった。弱さを抱え、迷い、それでも誰かのために立ち上がる等身大のヒーロー像こそが、いま国境を越えて人々の胸を打つ。日本生まれのエモーショナルな感性とハリウッドの大規模なストーリーテリングが交錯する場所に、新たなエンターテインメントの金字塔が打ち立てられようとしている。