ふたりの共演がスタートしたのは2011年。昼の情報番組の勢力図を大きく塗り替えた『ヒルナンデス!』において、木曜日枠は異彩を放っていた。横山裕の容赦ないが愛情に満ちたいじりと、水卜アナの飾らない素顔。この化学反応が、他局にはない圧倒的なライブ感を生み出していたのだ。
当時のテレビ界において、女子アナウンサーはどこかお淑やかで整った立ち振る舞いを求められる傾向が強かった。そこへ横山が「お前、また食ってんのか!」「しっかり仕切れ!」と容赦なく言葉を投げかけ、水卜アナが満面の笑みで応戦するスタイルは、視聴者にとって新鮮そのものだった。お茶の間はいつの間にか、彼らの掛け合いを実の兄妹の喧嘩を眺めるような愛おしさで見守るようになっていった。