フリーパワーの核心部は、クランクギア内部に特殊なシリコンエラストマーを内蔵した点にあります。一般的な自転車のペダリングでは、ペダルが真上(12時)と真下(6時)に位置する「デッドゾーン」において踏み込む力が推進力に変換されず、エネルギーロスが発生します。フリーパワーは、踏み込み時にシリコンを圧縮させてエネルギーを蓄積し、回転がデッドゾーンに差し掛かった瞬間にシリコンが復元する力でギアを前押しする設計です。
この反発力によってペダルの踏み込みが円滑になり、漕ぎ出しの重さや関節への衝撃が大幅に緩和されます。メディア取材やメーカー開発データによれば、ペダリング時の筋肉負荷を最大約20%軽減させる効果が実証されています。ただし、自ら漕ぐ力以上のエネルギーを生み出すわけではないため、「モーターが自動で引っ張ってくれる」ような電動アシスト自転車の感覚をそのまま期待するとギャップが生じます。