準備するものは、お気に入りの折り紙1枚とハサミ、そして中心を留める爪楊枝や押しピンだけだ。まずは正方形の紙を三角に2回折り、開いて対角線の折り線をつける。次に四つの角を中心に向けて折る「ざぶとん折り」を行い、裏返して両脇を開くようにして「船」の形を上下に2つ作る。そこから片方の角を上へ、もう片方を下へ倒せば、あっという間に伝統的な風車の基本形が完成する。
工程自体は驚くほどシンプルだ。しかし、ただ折るだけでは「うまく回らない」という壁に突き当たることも少なくない。伝承折り紙「風車」の真骨頂は、折り上がった後の「立体的な空気抵抗」の作り込みにある。平らな平面作品から、風を受けて旋回する動的な工作へと昇華させる一歩が、ここから始まる。