菅井きんの現在と足跡|姑役で愛された名女優の生涯と晩年

菅井きんの現在と足跡|姑役で愛された名女優の生涯と晩年

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菅井きんの役者人生は、戦後の名門劇団「俳優座」の第1期生としてスタートしました。同期には宇野重吉や千秋実ら錚々たる面々が揃うなか、若き日から老け役や生活感あふれる女性を演じることで独自のポジションを確立していきました。

映画界では、巨匠・黒澤明監督の『生きる』(1952年)や『天国と地獄』(1963年)に出演。『天国と地獄』で見せた麻薬中毒患者役の鬼気迫る演技は、わずかな出演時間ながら観客に強烈なトラウマ級のインパクトを残しました。さらに今村昌平監督の『黒い雨』(1989年)では日本アカデミー賞最優秀助演女優賞を受賞するなど、映画界からの信頼も絶大でした。

テレビドラマにおいてもその存在感は抜群で、伝説的刑事ドラマ『太陽にほえろ!』では初代新人刑事・マカロニ(萩原健一)の母親役を熱演。息子の殉職シーンへとつながる情愛に満ちた母の姿は、初期の番組を支える名場面として語り継がれています。市井に生きる名もなき庶民の哀歓をこれほどリアルに体現できる俳優は、唯一無二でした。

佐藤 大輔
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佐藤 大輔

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