この「ボディスーツ事件」は、日本のテレビ業界におけるコンプライアンス遵守の流れを決定づけたマイルストーンでもある。これ以降、民放も含めて「生放送での過激な演出」は自主規制される傾向が強まり、現在の「無難で安全な番組作り」へとシフトしていくことになった。
何か問題が起きれば即座にSNSで炎上し、スポンサーが撤退する現代のメディア環境において、あのレベルの暴挙はもはや物理的に不可能だ。そういう意味で、2006年のあの夜は、テレビがまだ「何が起こるかわからない魔境」だった時代の最後の輝き(あるいは影)だったのかもしれない。