このスラングが世に広まった経緯を辿ると、ネットカルチャーと時事ニュースの密接な関係が見えてきます。
発祥の震源地となったのは、5ちゃんねるの「なんでも実況J(なんJ)」をはじめとする匿名掲示板やTwitter(現X)です。2019年から2026年にかけてアニメ版『鬼滅の刃』が社会現象となる中、プロ野球の試合での手痛いエラーや自滅プレーを揶揄するスラングとしてパロディ化が始まりました。
その後、決定打となったのが政治ニュースや選挙戦への波及です。野党による与党へのスキャンダル追及がそのまま特大のブーメランとなって自陣営に跳ね返った際や、選挙演説での失言をきっかけに形勢が逆転した局面において、政治ウォッチャーやメディアがこぞって「まさに自滅の刃」と取り上げました。これがきっかけとなり、ネットスラングの枠を超えて一般のニュース論調にも顔を出す定番フレーズへと成長しました。