77歳にしてリングに立つ「関節技の鬼」——藤原喜明が語る癌克服後の肉体と、職人として生きる“今”

77歳にしてリングに立つ「関節技の鬼」——藤原喜明が語る癌克服後の肉体と、職人として生きる“今”

77歳にしてリングに立つ「関節技の鬼」——藤原喜明が語る癌克服後の肉体と、職人として生きる“今”にまつわる役立つ知識を分かりやすく発信ます。

ゴングが鳴ると、場内の空気が一瞬で緊張感に包まれる。特別なド派手なパフォーマンスがあるわけではない。ただ相手の懐に入り、一瞬の隙を突いて腕を極める。その一連の動作の無駄のなさに、観客は息をのむ。

「歳をとったからって、楽な動きをしようなんて思わない。倒れるならリングの上で倒れればいいだけの話だろ」

本人は笑いながらそう語るが、日々のトレーニングに妥協はない。スクワットや柔軟体操はもちろん、若手選手とのスパーリングでも決して手は抜かない。技の精度、重心の置き方、相手の呼吸を読む間合い。長年の経験が染み付いた身体は、年齢という数字を笑い飛ばすかのように滑らかに動く。リングに立ち続けるのは単なる懐古趣味ではなく、今なお現役の表現者であり続けるための選択なのだ。

山口 彩花
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山口 彩花

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。