一方で、熱気あふれる街の裏側には長年の構造的課題が横たわっている。高架下に密集する店舗群は、築数十年を経過した木造建築が多く、耐震性や防火面でのリスクが絶えず指摘されてきた。行政と鉄道事業者による耐震補強工事や再開発計画が進む中、地域社会では「ディープな風情を守りたい」という声と「安全性の確保」を巡る議論が白熱している。
歴史ある闇市由来の入り組んだ路地は、万が一の火災時に消防車両が進入できない狭隘(きょうあい)道路も多い。魅力を削ぐことなく防災機能を高めるという難題に対し、地元自治会や商店街振興組合は新しい街づくりのガイドラインを模索し続けている。