公式によるパロディの最大の魅力は、原作者である尾田栄一郎の監修や公認のもとで描かれる、絶妙な「もしも」の日常風景にある。主人公のモンキー・D・ルフィは、学園ものであっても相変わらず規格外のトラブルメーカーだ。授業中でも弁当を食べ始め、自由奔放すぎる言動で校内の名物生徒として恐れられている。
一方で、剣豪として知られるロロノア・ゾロの描き方も非常に秀逸だ。剣道部に所属しながらも極度の方向音痴という設定は健在で、校舎内で迷子になり体育館や屋上にひょっこり現れるシーンは、ファンの間で「お約束」の爆笑ポイントとして定着している。さらに、未公開のエピソードや初期のキャラクターラフに秘められた裏ネタとして、校内の各部活動の顧問に誰が就任しているかという細かい設定まで網羅されており、隅々まで読み込むマニアを楽しませている。