手描き作画のみならず、モーショングラフィックスやVTuberアバター制作の現場でも髪の表現技術は長足の進歩を遂げています。効率的かつ高品質な髪のなびきアニメーション作り方として、ツールの自動演算を活用するアプローチが広く普及しています。
映像制作ツールのAfter Effectsでは、標準のパペットピンツールに加え、AfterEffects髪の揺れプラグインやスクリプト(BendioやRubberHose、SpringBoneなど)を導入することで、キーフレームを打つだけで自然な慣性運動をプロシージャルに付加できます。毛束の根元に親ピン、毛先に子ピンを配置し、遅延と減衰のパラメーターを調整すれば、複雑な揺れを手作業で描き起こすことなく数分で実装可能です。
一方、2Dイラストを立体的に動かすLive2Dにおいては、Live2D髪揺れ物理演算設定の精度がキャラクターの生命感を直結させます。前髪、横髪、後ろ髪に対してそれぞれ2段〜4段の振り子(ペンデュラム)を設定し、揺れの「長さ」「硬さ」「反応速度」を部位ごとに細かく差別化します。特に後頭部の長い髪には多段振り子を用い、風力パラメーターとの連動を設定することで、ユーザーの操作や待機状態に応じたリアルタイムの風揺れがシームレスに再現されます。