政治の熱狂と並行して、中部圏を中心に日本中を沸かせたのが愛知万博(愛・地球博)の開催だ。「自然の叡智」をテーマに掲げたこの国際博覧会は、2200万人を超える来場者を集め、空前の大盛況のうちに幕を閉じた。冷凍マンモスの展示や最先端のロボット技術、次世代型交通システムなど、未来の暮らしを予感させる展示が目白押しだった。
愛知万博(愛・地球博)が残した最大の遺産は、単なる経済効果にとどまらない。環境配慮型社会への移行や持続可能性といった、今や地球規模の常識となったコンセプトを市民レベルにまで一気に浸透させた点にある。21世紀における日本の国際的なプレゼンスを再定義する一大イベントであった。