2026年現在、大阪を訪れる外国人観光客の数は留まることを知らない。彼らが新世界の路地裏で目指す目的地の筆頭が、このスマートボール場だ。言語の壁が一切存在しない点が、海外からの旅行者にとって絶好の体験型スポットとなっている。
「言葉の説明が何も要らない。100円を入れて、レバーを引くだけ。こんなにピュアで楽しい日本の体験は他にないよ」。フランスから旅行で訪れた30代の男性は、獲得した大量の玉を嬉しそうに眺めながら笑顔を見せた。
店内には英語や中国語の解説POPも最小限に抑えられているが、トラブルはほとんど起きない。隣の席の日本人常連客が、見よう見まねでプレイする外国人にコツを身振り手振りで教える光景も珍しくない。かつての下町特有のオープンなコミュニケーションが、国境を越えて自然と発生しているのだ。