授業風景の様相は、数年前とは一線を画す。生徒たちのデスクには端末が常備され、個々の理解度や得意分野に応じた学習プログラムがリアルタイムで最適化されている。一律の進度で進む教えるスタイルの授業は影を潜め、教員は知識の伝達者ではなく、生徒一人ひとりの思考を深めるコーチ役に徹する。
得意な数学を高校レベルまで進める生徒がいる一方で、じっくりと基礎概念の解きほぐしに向き合う生徒もいる。他者と比較されることのない環境が、子どもたちの自己肯定感を引き上げているという。デジタルテクノロジーは単なる効率化のツールではなく、個性の芽を伸ばす自由なスペースとして機能している。