本作を語る上で欠かせないのが、奇跡的とも言える制作体制だ。時代劇の金字塔を打ち立ててきた巨頭・東映と、重厚なドキュメンタリーや大河ドラマのノウハウを誇るNHKエンタープライズが手を組んだ。この二社による合同プロジェクトは、現在の日本の映像エンターテインメント業界において極めて異例の出来事と言える。
かつて観客を魅了した映画『殿、利息でござる!』のようなユーモアと人間味、そして『大奥』で描かれた緻密な権力闘争と美学。二つの名作が持っていた強みをさらに進化させ、現代の映像美学と融合させた本格派時代劇が誕生しようとしている。伝統の殺陣と最新のCG技術が見事に調和した映像は、まさに新時代の幕開けを感じさせる。