彼女のキャリアを振り返る上で外せないのが、社会的現象となった名作の数々だ。映画『NANA』で見せた小松奈々役の愛らしさと危うさは、原作ファンの期待を鮮やかに超え、若者のカリスマとしての地位を確立した。あの熱狂から年月が経った今も、あの圧倒的な存在感は映画ファンの記憶に深く刻まれている。
そして、20代前半にして主演を務めたNHK大河ドラマ『篤姫』。幕末の動乱期を生き抜いた女性の生涯を気品と力強さをもって演じきり、平均視聴率24.5%という金字塔を打ち立てた。時代劇という重厚なジャンルにおいてもブレない演技力を見せつけたことで、日本映画界およびテレビドラマ界における絶対的な評価を確立したと言えるだろう。