Q1:薄い濃度のフッ酸(数%程度)なら、皮膚にかかっても水で洗えば病院に行かなくて大丈夫ですか?
A1:絶対に放置してはいけません。直ちに専門の医療機関を受診してください。数%の低濃度フッ酸であっても、直後は痛みがなく数時間〜24時間後に激痛と深部組織壊死が始まります。水で流しただけでは皮膚深層に浸透したフッ素イオンを除去できないため、必ずグルコン酸カルシウム処置や医師による診察を受けてください。
Q2:フッ酸の蒸気を吸い込んでしまった場合はどのような症状が出ますか?
A2:気道粘膜が化学熱傷を起こし、喉の激痛、咳、呼吸困難が発生します。最も恐ろしいのは、吸入後数時間から数日経ってから発症する急性肺水腫です。肺胞内に液体が滲出して酸素交換ができなくなり、窒息状態に陥ります。蒸気を吸った疑いがある場合は、症状が軽くても直ちに酸素吸入と救急治療が必要です。
Q3:フッ酸を浴びた際に、家庭用の牛乳や石鹸水で中和するのは効果がありますか?
A3:牛乳にはカルシウムが含まれているため、民間療法や応急策として語られることがありますが、最優先すべきは大量の水による15分以上の連続洗浄です。牛乳を塗ることで洗浄が遅れたり、皮膚の視認性が悪化して医療処置の妨げになるリスクがあります。流水洗浄を行いながら救急車を呼び、常備されたグルコン酸カルシウムゲルを使用するのが唯一の科学的正解です。