ファストファッション全盛の時代にあって、赤峰街は「一期一会の服を探す街」として独自のポジションを確立している。迷路のように入り組んだ路地には、80年代の欧米ヴィンテージを扱う古着屋から、台湾の新鋭デザイナーが手がけるハンドメイドジュエリーのショップまでがひしめき合う。
特筆すべきは、各店舗のオーナーたちが持つこだわりと物語だ。あるショップでは、1970年代の台湾の作業着を現代的なシルエットにアップサイクルしたジャケットを販売し、国内外のファッション関係者から高い評価を得ている。大量生産品にはない温もりと、歴史の重みを着こなすスタイルが、世界のファッション感度の高い若者たちを引き寄せている。