メガホンを取る豪華スタッフを強力にバックアップするのが、邦画界を牽引する東宝株式会社と、数々のヒット作を世に送り出してきたフジテレビジョンだ。この巨大エンターテインメント企業によるタッグが、作品に圧倒的なスケール感と妥協のないディテールをもたらしている。
本作は一見すると身近な日常を描いた切ないヒューマンドラマの顔を持ちながら、物語が展開するにつれて人間の心の深淵を鋭く抉る心理サスペンスへと鮮やかに変貌を遂げる。一筋縄ではいかない多面的な展開こそが、このメジャー制作陣の結集だからこそ実現できた真骨頂だ。