ハードウェアの進化と同時に、打ち上げを支える地上の運用体制にも大きな変化が起きている。JAXAと民間企業との連携が深まり、発射場設備の自動化や点検作業のデジタルツイン化が急速に進んだ。
かつては打ち上げごとに数カ月を要していた整備期間は大幅に短縮され、年間で複数回の打ち上げを安定してこなせる態勢が整いつつある。地元・鹿児島県南種子町をはじめとする地域社会も、射場見学ツアーや宇宙観光の受入態勢を強化。打ち上げの度に全国から集まるファンや報道陣、ビジネス関係者で賑わいを見せる現場は、単なる実験場ではなく「産業の拠点」としての熱気を帯びている。